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井宿と食べ物(または飲み物)サンタタグ2016 都さんへ

「ねぇ。柳宿と一緒に街に行くんだけど、井宿は何が好き?」
 突然顔を見るなり走ってきたと思ったら突拍子も無い言葉。
「だ?」
「だから、お菓子何が好き?みんなで食べよう!」
 ああそういう事かと納得する。なんとも彼女らしい。
「別にオイラは何でもいいのだ。美朱が好きなのを買ってくるのだ」
 好意で言った言葉だが美朱にはお気に召さない言葉だったらしい。
「ダメだよ!みんなの好物買ってきて、北甲国に行く前にお菓子パーティしよう!」
「こ、好物?お菓子パーティ」
 難易度が上がった。
「あんたも好きな食べ物の一つや二つあるでしょう」
「い、いや別になんでも」
「はあ?あんた食事して何も感じないわけないでしょう?」
「そうだよ井宿、好きな食べ物がないなんて人生損してるって!」
 好物を連呼する美朱には苦笑するしかないとして。
 全員でお菓子ぱーてーとやらをしようと思っているのなら美朱たちの望む言葉を言うまで解放してくれないのではないだろうか。
「だー。確かに宮殿の食事はとてもおいしいしありがたいのだ」
「ありがたい?」
「だ。苦労せずに得られる食事はとてもありがたいのだ」
「あんた…いったいどんな生活してんのよ…」
 現代から来た美朱は当然として、衣服問屋で生まれ育ち少し前まで後宮で暮らしていた柳宿には想像すらつかない。
「だー。食事に関して言えば、いつも木の実や果物、山菜を探しながら歩いているのだ。木の実や山菜薬草がたくさん取れた時は近くの村で饅頭やチマキを交換して貰ったりするのだ」
 ニコニコと笑顔で語る井宿に開いた口がふさがらない。
「肉や魚は?…ってお坊さんは食べちゃだめなんだっけ?」
 坊主かどうかはともかくまず食べる機会が極端に低いのは確かだ。
 柳宿があからさまに大きなため息をつくとビシリと井宿に指をさした。
「あんたのその体型の理由が分かったわ!」
「だっ…」
 じろりと全身見られ居心地悪い。
「男にしては細いのよねぇ」
「人の体格を指摘するのは失礼なのだ。それに君ほどじゃないのだ」
「言ってるじゃないの!それに今はあんたの話よ!骨格自体はきちんと成人男性のものだし筋肉がないわけでもない…けど!」
「だっだっ。一体なんでそういう話になるのだ?」
 というか、裕福に過程で育った少年時代よりも…という言い訳じみた話は一蹴される。
「お腹いっぱい食べ…てるわけないわね。その食生活じゃ。軫宿に指摘された事あるでしょ」
 子供を叱り倒す柳宿の勢いに思わず後ずさる。
「く、詳しいのだね…医療の心得でもあるのだ?」
「あるわけないじゃない。服屋の娘の観察眼なめないでほしいわ。否定しないっことはあるのね」
 倶東国から鬼宿奪還の後軫宿の診察を受け、同じような事を言われたことを思い出す。
「今晩、楽しみにしてなさい。あんたでも食べれる栄養たっぷりの食事作ってあげるわ」
「だ?」
「え?柳宿作るの!やったー!」
「大勢でわいわい食べる楽しさ、あんたにも星宿様にも味わってもらいたいもの」





 あれからお菓子ぱーてーとやらの誘いは来ないまま夕食の時間を迎えた。
 一体何を言われるのやらとこわごわと食堂を覗くと美朱に引っ張られるように席に座らされた。
「今日は何があってもみんな一緒に食べるんだよー!井宿ってご飯時にいないことよくあるから」
 坊主という職種で食べるものが限られていることを考慮され井宿には肉や魚を使わない精進料理に近い料理が出されるが今晩は全員が同じメニューのようだ。
「なんやこんなん腹にたまらんやんか」
「あんた私に文句があるっていうの!?」
 小さく翼宿が文句を言ったのを一喝させる。
 それもそうだろう若い翼宿には少々物足りないかもしれない。
「軫宿と考えて体にいい料理を私が作ったんだからね!これから青龍七星士と戦うことになるかもしれないんだから肝心な時に調子崩しちゃいけないでしょ!」
 柳宿の向かいの席の軫宿が無言でうんうんと何度も頷く。
「うん。柳宿の料理すごくおいしかったよ!」
「あんたはつまみ食いしすぎよ!」
 悪びれる様子笑う美朱もつまみ食いは時効のようで食べる気満々である。
「井宿さん。柳宿さんと軫宿さんのお話聞いて僕も少し柳宿さんにお願いしたんです」
 隣にいる張宿が小さな声で話かけてきた。
「僕よく勉強してると食事を忘れたりすることがあったんです。気が付いたら夕食の時間もとうに過ぎてて、きっと何度も呼んでくれたんですよね。なのに食べれなくて。せっかく作ってくれた母に申し訳ないし今さら食事とも言い出せなくて。そういうとき兄者がよく持ってきてくれたんです。桃を」
「桃?」
「はい。楽しいこと夢中になれることを見つけるのはとても良いことだ。けれど根の詰めすぎはよくない。って怒られました。甘い桃はとてもおいしかったのをよく覚えてます」
 優しく笑う張宿の思い出てはとても暖かくこちらのほうが癒される。
「甘いものは疲れたときや頭をよく使ったときにとてもいいと兄に教えて貰いました。井宿さんの術って精神を使うものですよね」
 ご存じだったかもしれないですけど。と恥ずかしそうに言う張宿に心が温かくなる。
(母様が兄様と食べなさい。って)
 そういえば、役人になると確固たる目標を見つけ勉強に根を詰めていた時、何度か妹が持ってきてくれたことがあった。
 父も母も何も言わなかったが、きっと心配してくれていたんだ。
 ついでに思い出したが、修業の時娘娘に渡された桃を食べてくたくたに疲れていたのに嘘のように体が軽くなったこともあったな…あれは桃に何か仕掛けられていたのかもしれないが。
「ありがとう張宿。大好きなのだ桃」
 心配かけてばかりだ。
 桃に手を伸ばす。
「井宿っ!桃もいいけど先に私の料理食べなさい!」
 また怒られたのだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サンタタグ参加ありがとうございます都さん。

マイ設定で井宿って自覚ないけど甘いものとか果物好き(普通に無茶とかしそうなので甘いものを体が欲しがってる)ってのがあってそれ使おうと決定。
原作後はたまと一緒に旅してるけど、どこかの家に泊めてもらって家族団らんを見てこんなことがあったって思い出したりしてたらいいなぁ。
井宿の楽しい思い出を一つでも増やしたい。
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井宿と心宿 サンタタグ2016 コウさんへ

ザッザッ!と雪を踏みしめる音がシンと静まる銀世界の中響く。
 神座宝を追い一番に飛び出したのは美朱。次に後を追ったのが鬼宿、翼宿。年少の張宿の足に合わせた軫宿。そして少し後ろに井宿と続いた。
「井宿、俺たちのことはいいから美朱を追え!」
 気を探れる彼ならすぐに美朱に見つけることが出来るし、旅人の足ならばすぐに追いつくことも可能なはずだ。
「いや、美朱には鬼宿たちがついているから大丈夫なのだ。それよりもバラバラに分かれる方が危ないのだ」
 逃げたと見せかけたあの狼が近くに潜んで朱雀七星士の隙を狙っているかもしれない。
 可能性としては低いが、その他の可能性がなくはない。仲間が一人倒れた今慎重に動くべきだ。
「それに今から追いつくには術を使わなければいけないのだ。術は出来るだけさけた…」
 不意に言葉が止まり、足も止まった。
「井宿?」
 細い眉が怪訝に潜めていて右斜め後方を凝視している。
「どうかしましたか?」
 問いにはすぐに答えず、雪深い山では邪魔だとどこかへ締まっていた笠を取りだし張宿と軫宿に差し出した。
「張宿と軫宿は翼宿たちと合流するのだ」
「え?」
 半ば強引に二人に被らせその場から消えたのを確認し落ちた笠を拾う。雪を軽く払うと井宿は笠を被らず首にひっかけた。
 一息つくと気合を入れるかのように息を飲むと先程凝視していた場所に歩いていく。いつでも術を使えるよう左手に印を作って。








 突然巨大な気を感じると、眼で見るよりも早く防御よりも避けると判断し足に力を入れる。
 振り向くと近づいた気弾は想定していた気よりも大きく感じた。いや向かってくるスピードが速い!
 自身の身体能力を過信するつもりはない。
 間に合わないと判断すると顔面で手をクロスにして防御に徹する。
 防御自体は間に合ったが気弾の威力が強い。足で踏ん張るが威力は止まらず後ろは柔らかい雪だ。
 足の力を抜き受け身の体制を取ると数メートル吹っ飛ばされるが半減した威力と雪のお蔭で雪まみれになっただけだ。
 無駄な体力は使うべきではない。なんせ相手は
「流石術師というべきか。やはりこの程度では倒れぬか」
「…心宿…」
 後方から青龍七星士が襲ってくる可能性は考えていたがこれは想定外だ。
「やはり貴様が殿を務めるか」
 不敵に笑みを浮かべる心宿。
 警戒心は解くことなく、冷静を装いながらいつもの調子で口を開く。
「オイラに何か用なのだ?」
「朱雀七星士最強という貴様の実力を試してみようといったところか?」
「あいにくだがオイラはそんな暇はないのだ」
 そうは言うものの、ここに来たのは心宿の足止めだしなるべく戦闘は避けたいというのも本音だ。
「倶東軍の将軍ともあろうものが随分と暇なのだ」
 「気の扱いを得意とするもの同士、互いの実力は気になるのが普通ではないのか?」
「確かに気にならないといえばウソになるが、今は時ではないのだ」
 瞬間井宿の気合の言葉と共に心宿の足元から雪が舞う。
 いや、舞うなんて可愛らしいものではない。北甲国の水分を含んでない雪は軽く井宿と心宿の間に雪の壁を作るだけでなくすぐそばの心宿に容赦なく降り積もる。
 見た目が派手なだけで実質的に効果は目くらまし以外の何者でもない。
 それは術を放った井宿自身承知の上。一瞬気をとられるだけの僅かな隙が井宿の目的。
 その隙に呪縛を仕掛ける。
 ピタリと動きの止まった心宿。だが動かずとも気は操れることは出来る。
 真っ白な雪の中一瞬青い閃光が走った直後井宿めがけていくつもの気弾が襲いかかる。
 足止めのつもりだった井宿には想定外で一瞬反応が遅れる。
「くっ…」
 避けることも一瞬考えるがそれには数が多い。
 印を組むと、襲い来る気弾一つづつに同じ力の気弾を撃って相殺する。
 おもしろいとばかりに心宿はにやりと笑うと少しの溜め時間の後渾身の気弾を放った。
 それを見た井宿は狐目を一瞬歪めるが瞬時に数珠に両指をかけそのまま腕を前へつきだす。
 先程とは違い簡単には相殺せず二人の攻防に再び雪は舞い上がり、落ちずに水蒸気となって二人の体を濡らす。
 パァン!と渇いた大きな音が響くと辺りに静けさが戻る。
 心宿が息を吐き肩の力を抜き腕を下ろすのを見た井宿がいつの間にか呪縛を解いていたと今更気付く。
 心宿が仕掛けてこないのを確認して井宿も息を吐く。
「なかなかやるではないか」
「そちらこそ、なのだ」
 共に健闘を讃え合い笑みを浮かべるが、内容は別種の物。
「なるほど。いつぞやの結界を破る技といい、随分と小賢しい」
「それは褒め言葉と思っていいのだ?」
「フン。そのようなやり方で私の気弾をかわされたのははじめてなのでな」
「オイラも息つぐ暇もないほどの気弾をあれだけ速度とは、流石に驚いたのだ」
 二人ほどの実力者ともなれば少し相対すれば相手の実力は分かるがそれはおおよそでしかないし専門分野までは服装や装備品、相手の言動などで察するしか出来ない。
 時には複数の技を組み合わせ小手先で相手を翻弄し隙を見つける井宿とは違い、生まれ持った強大な気を惜しむことなく表に出す力押しの心宿とでは互いに相性がよくない。
 話し合いで応じる相手ではないのは百も承知。次はどう出るか、と策を練る井宿に思わぬ声がかかる。
「随分と器用に操るな…術者は本来なら師に付き口伝で教わるという。縦の繋がりは強い分横のつながりはほとんどない。だが一定以上の実力者ともなれば術者の世界で噂程度とはいえ名が知れ渡るのを知っているか?」
「だ?」
 思わぬ話に首をひねる井宿に声を心宿が殺して笑う。
「その様子では知らぬようだな。私はもちろん朱雀七星の炎を操る翼宿、自然治癒高める軫宿の二人はこの業界では有名だという」
「…何が言いたいのだ?」
 文字通り意図が読めない。
「だが、これほどの実力を持つ貴様の名はどれほど探っても出てこぬらしい。どこかに所属していたなら当然、そうでなくとも影すら出てこぬということがどういうことか分かるか?」
 クククと気味の悪い笑みを浮かべる心宿。
「七星士の能力出現には大きく分けて二通りある。自然と気づく者もしくは自らの危機で気づく者。貴様の場合後者であろう。そして貴様らしき狐目の僧侶の噂が出てきたのはここ二年程。能力の取得期間に数か月から数年」
 初めて他人から聞かされる自分の過去。
「貴様の容姿、言葉使いは紅南の物。二年から長く見て七、八年で紅南で起こった不可思議な事件天災。それらを総合すると…」
 いくつか紅南で起こった事件事故を候補を上げる心宿。
 ゆっくりと告げられるそれはまるでカウントダウン。奥へ奥へ封印した過去の箱がこじ開けらようとする。
「昇龍江の氾濫…」
 指摘された井宿は何も言えずに佇んむことしか出来ない。
「くくく…あながち間違いではない、という感じか。尤もいくら我が倶東の間者が優秀といえど 小競り合い程度のいざこざまで把握することは不可能だがな」
 小さく震えるのは慣れない北甲国の気温だけではない。
 いや、過去を知ってどうする。心宿には必要のない情報のはずだ。
「何があったにしろ、あまりにも突然の出現、余程の…いや人すら入る事が出来ぬような場所か」
「何故、そんな事を…」
 そう、そんな事を調べたところでなんの役にも立たないはずだ。鬼宿のように人質にとるような家族もいない自分の過去など。
 思わず前のめりになり、数珠がカランと小さく音を立てた。
 やっと見慣れてきた新しい数珠。それは太一君から頂いたもので簡単に気を乱すような自分に渡したものではない。
「そういうあんたこそ」
 そういえばと思う。特徴的な金に近い明るい髪は倶東のものではない。
「いや…」
 首を振る。そんなこと気にすべき時ではない。今は朱雀七星士の一人として美朱を見つけるまで心宿を足止めすること。
「そんなことよりも、ここでもう少しオイラと遊んでもらうのだ!」
 気合の言葉と共に心宿の足元めがけて術を放つ。
 目的は先程と同じ雪を煙幕代わりに使う事。だが違うのは、
「目障りだ!」
 青い閃光は風を生み舞い広がった雪を吹っ飛ばす。が、そこに井宿はいない。
 目を閉じ周囲の気配を読むことに集中すると、一瞬朱の気配。
「そこか!」
 心宿が腕を振るうと衝撃波が井宿に向かって走る。
 当たる!と思った瞬間井宿の姿が揺らぎ、姿を消す。
 舌打ち一つして仕切り直し。
 再び朱の気配。が、これも同じ結果。これが何度か繰り返されると奥歯を噛みしめた。
 これでは言葉通りの「遊び」だ。
 さらに腹が立つことに気配を感じるのは姿を見せる一瞬だけだ。心宿から手を出すことが出来ない。
 それなら尚の事、その一瞬にどれだけ早く攻撃を仕掛けるかだ。
 そして再び朱の気配。と目を開けた瞬間心宿は思わず後ずさった。
「だー!」
 眼前…ほんの少し手を伸ばせば届くような距離で三頭身の狐僧侶。
 流石にこれには頭に血が上ったようだ。
「小賢しいっ!」
 気弾ではなく体術で井宿に向かい腕を勢いよく伸ばす。
 体術に持ち込まれると不利なのは井宿の方だ。恵まれた体格だけでなく兵としての訓練を十分に受けた心宿には到底かなわない。
 慌てて距離を数メートル取る。
 一息つく間もなく、心宿が井宿に向かい走る。
 一瞬で判断し次の行動に移さなければ捕まる程度の距離だ。距離を詰められ、勢いよく伸びた逞しい腕を紙一重で避けると、その鋭さに息を飲んだ。
 当然術を使う時間を与えるつもりはなく、後ろへ後ろへと追い詰められていく。
「ぐっ…」
 心宿の拳が井宿の右肩へと当たる、思わず足を止めると今度は心宿の蹴りが脇腹に直撃する。
 たまらず吹っ飛ばされた。
 立ち上がろうとするが痛みが邪魔してうまく足に力が入らず、今仕掛けられたらと思う井宿だが心宿は仕掛けてこようとはせず僅かに荒れた息を整えている。
「貴様…」
 井宿に向けて再び手を上げ青い光が心宿の手に集まる。
 その気の量にこれは本気だ…。そう判断した井宿は自身の周りに結界を張る。
 今度は小細工など一切なしだ。本気対本気。
 朱雀七星士井宿として、負けるわけにはいかないのだ。
 心宿の目がギラリと光る。
 来る!と渾身の結界完成させた時…二人の間に火焔が走った。
「井宿っ!」
 こちらに集中していた心宿は完成間近の気弾を炎の出所に向かい放つ…が心宿の頭上から鬼宿が拳を握りしめ飛び降りる。
 奇襲に気弾は目標から随分外れたところで岩にでもあたったのだろう破壊音が響いた。
 思わぬ展開をぽかんと眺めていた井宿の周りに仲間たちが集う。
「井宿ずるいで!こんなおもろいこと俺も誘わんか」
「翼宿…」
 何故…
「朱雀七星士…」
「心宿、てめぇ」
「どうしてみんなここに?」
「翼宿さんのところへ行くとすぐに鬼宿さんと合流することが出来たんです。美朱さんは少し休んでから合流するそうです、大丈夫です」
 隣でうなづく軫宿。
「興ざめだな…ここは朱雀七星に免じて引くとしよう」
 五人の朱雀七星士を目の前に言葉通りあっさりと背を向ける心宿。
「五人相手に逃げれると思ってんのかよ」
 一対五という絶好の環境を逃すまいと血気盛んな二人が飛びかかろうとする。それを止めようとした井宿は利き手を伸ばす、が痛みに思わず手が止まった。
「っ!」
「井宿!」
「まずは井宿さんの手当てをしましょう、鬼宿さん翼宿さん!」
 最大の敵をそう簡単に逃すことは出来ないが先程柳宿を失ったばかりだ。これ以上仲間を失いたくないという思いは誰もが共通している。
 追う気配がなくなった朱雀七星士たちを笑みを浮かべる心宿。
「甘いな…」
 そう不敵に笑い、姿を消した。



・・・・・・・・・・・・・・・・
サンタタグに参加ありがとうございます。コウさん。
いや強引にお誘いして申し訳ないです。

少し前に「みんな心宿との戦い書こうよ!」とおっしゃってたのでこれにしました!
結界の隙をつくとか相手にそっくり変身とか、すごい細かいこと得意なんですよね(多分)
力押しの心宿と小細工の井宿、考えて楽しかったです。もっと井宿にいろんなことやらせたかったー!

井宿と太一君 サンタ2016 むおんさんへ

一人扉の向こうに残った巫女。
 誰一人先に部屋へ戻ろうとはせず扉の外で巫女を待つ。
 新たな仲間の張宿の自己紹介がひと段落しはずんでいた話題も底をついてくれると自然と時間の経過を感じる。
「しっかし、なげーな」
 一人そわそわと何度も扉をちらちらと見る鬼宿は呻く。
「ケチケチせんと美朱だけやのうて全員に聞かせたらええやないか」
 気の短い翼宿が同意を示す。
「巫女には巫女なりの使命があるのやもしれぬ。力になれぬことは悔やまれるが我々にはやるべきことがある。それを考えねばならぬ」
 北甲国へ向かう手段を考えているのだろう。端正な顔には思案の様子がうつる。
「まぁ。太一君が何してるのか分かんないけど、美朱落ち込んでいるだろうから励ましてやらなきゃね!」
 仲間だと思っていた亢宿の死は誰もに衝撃を与えた。
「あの子、その場にいたんだから」
 死んで当然とまで言った翼宿でさえこの話題になると途端に口数が減る。
 下を向いてしまった張宿の肩に大きな手が優しく添えられる。
「お前のせいではない」
「しかし!」
「そうなのだ。張宿のせいじゃないのだ」
 珍しくいつもの笑顔を少し歪めて黙っていた井宿が口をはさむ。
「オイラ達は認識を改めなくてはいけないのだ。敵と戦うということはどういうことかを」
 誰もがその覚悟が出来ていなかった結果でもあるのだこれは。
「そんな言い方!」
 短い間だが仲間として亢宿を敵だから諦めろと言っているのと同意だ。
 当然ながらそれはそれまでごく普通の暮らしをしていた簡単に受け入れられるものではない。
「いや井宿の言うとおりだ。甘かったのだ、我々が」
「星宿様…」
 倶東と紅南の現状の違いは噂程度でしか知られていないし平和な紅南国の人間には漠然と想像することしか出来ない。あまりにも環境が違いすぎるのだ。亢宿が何を背負って「張宿」と名乗ったかなどは想像もつかない。
 小さなこぶしを握り締め涙をこらえんばかりの張宿に井宿は目線を合わせるようにしゃがむ。
「張宿。決して君のせいではない。誰のせいでもないのだ。それでももし責を問うなら君ではなく彼と共にいたオイラ達の方が責を負うべきなのだ。だから君が気に病む必要はないのだ」
 頭をくしゃりと撫で狐顔で微笑むと立ち上がり少し離れた所で手すりにもたれかかり数珠を手に取って眺めた。
 そんな井宿に反論した柳宿でさえ何も言えなかった。
「美朱大丈夫かしら?」
 太一君と二人で廟の中で何を話しているのやら。自然と朱雀廟の扉に目が行った時ガタンと音を立て扉が開いた。
  太一君に何を言われたのやら、顔色の優れない美朱を伴い自室へと戻る仲間たちの背を見送った井宿は美朱が今まで入っていた朱雀廟へと踏み入れた。


 先程出たばかりの朱雀廟だ。なんら変わりはない。燃え盛る炎に太一君がいない事以外は。
 数珠に指をかけ周りの気を探り、手を放すと共に小さく溜息を吐く。
「太一君、居るのでしょう?」
 何度か呼びかけると井宿の数メートル前に太一君が突如現れる。
 想定の範囲内、いやむしろ違う意味で想定外の井宿は驚くことはない。
 ドアップでなくてよかったのだ…
「何用じゃ?」
 気怠そうに答える太一君に井宿は頭が痛む思いだ。
「何って太一君が呼んだのだ…」
「おぬしなんか呼んでおらぬわ」
 井宿の言い方に気を悪くしたのかそれともドアップ云々の心の声が読まれたのかぷいっと顔をそむける。
 2度目の溜息を吐き、ゆっくり口を開く。
「この数珠…見た目は変化したように見えるのだが、巧妙に幻術がかけらえれているだけなのだ」
 その言葉に太一君の目が光る。
「巧妙じゃと?…フン、そんなもんただの幻術じゃ」
「その、ただの幻術をオイラの数珠にだけかける理由を聞きたいのだ」
「お前…朱雀廟にいたときは気づいておらんかったじゃろう」
 太一君に真正面から意見を言っていた一瞬井宿の目が泳いだ。
「まぁ気づいただけでよしとしようかのぅ」
 ホッと息を吐いたのもの束の間。
「じゃが、幻術がかかっておると知りながら何故そのままにしておる?わしの術じゃからか?それとも幻術は専門外とでもいうのか?敵の策略に嵌り朱雀を召喚することが出来なかったおぬしがか?甘いと考えを改えよとよく言えたものよのぅ」
 毒という名の事実を投げかける太一君の言葉に拳を握りしめる。
「た、確かに…」
 少し間を取り腹から声を出す。
 太一君に言い負かされ数日は立ち直れなかった過去を思い出し言葉を選ぶ。
 怒っているわけではないはずだ。ならば自ら解決する言葉を待っているのだ太一君は。
 大体今この状況で自分を再起不能にする必要はないはずだ。
「確かに、幻術を解かなかったが褒美と言ってみんなに渡した贈り物に幻術がかかっていたのはオイラだけなのだ」
 一応確認したしみんなの様子を見る限り確実だと思う。
「太一君の術経由で他者が…青龍七星士が何かを仕掛けてくるとは思わないし、例えそうだとしてもその中でも唯一ともいえる術者であるオイラに術をかけるとは思わない、むしろそれオイラにだけ気づかせるため…つまり太一君がオイラを呼んだということなのだ」
「ほう?言いたい事はそれだけかの?」
 首を振る。
「術を解かなかったのは、太一君からの呼び出しなら解く必要はないのだ。何よりもあの場で突然オイラが術なんて使えば何事かと思うのだ。ただでさえ落ち込んでいるのに」
 そうだろうとばかりにニコリと笑う井宿に太一君がフンと鼻を鳴らす。
「物は言いようじゃのぅ。わしとしてはその幻術を解くのにどれくらい時間を要するか、見物であったんじゃがのぅ」
 意地悪い笑いに慌てて数珠に二本指を立てる。
「だっ…太一君これっ」
 太一君の仕業だと確信してから後回しにしていたが、とてもこの術は自力で解けるとは思えない。
「娘娘がおもしろがってかけた術じゃからのぅ」
「だっ!」
「「井宿一生懸命頑張れば解けるね!」とかなんとか言っておったが」
 娘娘の言う「一生懸命」って…考えるだけで頭が痛む。
 にやにやと笑う太一君。共犯としか思えない。
 さてどうするかと考え始めたところで頭をふるう。
「ところで美朱と何の話をしましたのだ?」
 突然の話題変更におやと目を見張るがそれも一瞬のこと。
「そんなもん巫女の心得を確認したまでのことじゃ」
「巫女の心得、ですのだ?」
 今頃何を?
 一度体調崩し太一君を頼り大極山を訪れたという。その時のことを詳しくは聞いていないがただでこの大極山へ入れるとは思えない。
  首を傾げる井宿に太一君はにやりと不気味に笑う。
「お前には無縁の世界じゃろうがなぁ」
「だあ?」
 素っ頓狂な声が上がる。尚更意味が分からない。
 「そのような娘だからこそ朱雀神は求めるのじゃろうな。じゃが召喚となれば話は別じゃ」
 美朱にあって自分にない、朱雀の求めるもの。そしてそれは召喚には不向きな。
「一体何を…」
 何故心得の話から自分に結びつくのだろう?
 朱雀の象徴は愛…とそこまで考え頬が赤くなった。
「なっ」
 そんな美朱はまだ子供だそんな事は…と思うがあの二人ならと、考えれば考えるほど頬が熱くなるのを感じる。
「何をそんなに動揺する必要がある。お前自身房中術は学んだじゃろう」
「だ!そ、それは術で一つであって」
「基本的にやることは同じじゃろう。それにそれは人として自然なことではないのか?」
 問われた井宿は言葉に詰まる。
「お、オイラに聞かれても…」
「フン、お前には聞いても無駄なのは分かっておるわ」
 動揺も一蹴され解放されるが、されたらされたでどこかも飲みきれないものが残るが。
「お前も言ったように美朱はまだ子供じゃ。まだまだ若造とはいえお前も年長者じゃ。巫女のためにやれることは能力だけではあるまい」
 内容よりもその声音に息を飲んだ。
 思わずそらしそうになる視線を無理やり合わすと胸に刺さるような強い眼光と合う。
 そして確信する。
 これが太一君がオイラを呼んだ理由だ。
 何が言いたい?
 年長者である自分はまだ子供である美朱を支えろ。
 そんな簡単な内容ではない。その裏にある言葉は?
 朱雀の炎がゆらりと揺れ炎の中に浮かび用事を終えた太一君は徐々に薄れゆく。
「た、太一君!」
 思わず叫んだ。
 呼び止めたはいいがどう聞けば…
 胸元で握った拳が数珠にあたり小さな音を立てて気づく。
「数珠」
 そうだ、数珠の問題が結局は解決していない。
 だが太一君には解決事項だ。一度決定したことを覆すのは容易ではない。
 何を言うべきなのか。
 そう太一君は何をするべきか。それを問うているのだ。ならば
「術にかかった幻術を解いてほしい、オイラにも数珠を」
 能力だけではないと太一君は言ったのだ。
 自分以外が出来るのなら略する作業だ。
 大体娘娘の遊びに付き合っている暇はない。…考えるだけで体が重く沈み小さく震える。
 想像の中なのに肩を落とした井宿に向かって珍しく嫌味のない笑みを浮かべる。
 意味が分からず訝しんでいると首にかけていた数珠が光り出しはじけた。
「だー」
 偽物ではない新しい数珠に思わず感嘆の声を上げた。
「お前は巫女を仲間を支えようとしておる。じゃがお前もその仲間の一人じゃ。もう一度言う。それは本来持つ力を更に高める効果がある。使い方をよく考えるんじゃな」
 一人残され、バチバチと炎が燃える音が響いた。



***


 自分の担当すべき役割を終え北甲国への出発までの時間、久々に羽を伸ばす。
「釣りなんて、すごく久しぶりな気がするのだ」
 井宿の名乗り出るまでは気が向けば釣りをしていた気がする。
 それほど前ではないというのに。
 十分に休息もとったからか常に付きまとっていた気怠さもない。
「思えばずっと術を使いっぱなしだったのだ。太一君はこれを言いたかったのかもしれないのだ」
 太一君は本当のことを言わない。いや言うのだが迷路のような曲がりくねっていて真意がまったく見えない。
「だからみんなと同じように数珠をくれなかった」
 一人旅じゃないんだから一人で全て負う必要ない。
 実際かなり疲れていたのだ。儀式の時。
 だから亢宿にも気づかなかった。
「余裕がなかったのだ」
 太一君がくれた数珠を握り締める。
 力のこもった玉で作られたそれは以前のものとは明らかに別物だ。
 ほんの少し気を込めるだけで腹の底からうねりを上げるのを感じる。
 本来の力を高める。つまりは気を高める。しかしどんなに優れた道具でも
「扱うのはオイラなのだ。しっかりしないといけないのだ!」
 半端な精神は身を滅ぼす。身を持っている知っているはずなのに。
 そしてもう一つ、太一君が言いたかったことは。
 宮殿の奥、誰も人の通らないそこは陛下の私室。そこからこちらへまっすぐ向かってくる気配が一つ。
「ここ、魚いたっけ?」
 美朱が元気のない理由はおそらく太一君に言われた巫女の心得の話。彼女なりにどう受け止め解釈したか。
 そんな彼女に年長者として出来ることは?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サンタタグ参加ありがとうございます。むおんさん。

クリスマス→贈り物+太一君で太一君からの贈り物。
ということで儀式でもらった数珠の話です。
もちろん原作にはそういう素振り一切ないのでこじつけ感満載な話ですけど。

あの日見た光景

 スッと体の力が抜ける感じがして飛皋は己の右手を見て笑みを浮かべた。
「やったな、芳准」
 魔人として魂を宿した借り物の体は本来の魂に戻る。
 生前と同じ姿の魂は魔人の体とも生前の体ともどれとも違っていて、今さらながら死んだという実感がしてくる。
 親友として元に戻れたというのに共に歩めないことは辛いがそれでもこれ以上親友の枷になることは望んでいない。
 本来の姿に戻るだけだ。違うのは三人の関係を壊したという心残りが随分となくなったこと。
 それにしても
「あいつは、変わっていなかったな…」
 殺そうとした自分に戻ろうと、またあの時のように。と言ったのだ。自らの命も亡くして。
 その言葉にどれほど親友が背負っていたかが分かる。
 洪水から八年。自分が想像している以上に辛い八年だったのかもしれない。
 親友が最後まで握っていた手の感触は今はもうない。けれど繋がっていると感じることができる。
 それが嬉しくもあり、親友のこれからの長い人生の新たな枷にならないか心配になってくるがきっと大丈夫。
 洪水の事をあれほど背負っていたとしても再び自分と対峙することの出来る強さを持っていたから。きっと大丈夫だ。
 さて、自分は今からどうしたらいいのだろうか。
 少し意識をしたらふわりと体は宙へ舞う。すげぇと少年のように心を躍らせこのまま芳准の守護霊にでもなってあいつの背について回るのもおもしろいとくつくつと笑う。
 でも手も口も出せない自分が何よりもどかしく思うだろうと冷静な自分がストップをかける。
 ならば?
 せっかく自由の身になったのだから面白いことをやらねば損だ!
 そう思うと同時にその場から飛び立った。


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 魔人として能力を使っていた魂は宙を舞うことは簡単だ。
 思うように動く体を駆使して見つける魂ー中には神様と呼ばれる方もいたがとてもそうとは思えなかったーに聞いて回った。
 そして見つけた。
 川のほとりでぼんやりと座り込んだ一つの魂、彼女を。
 そっと降り立ち名を呼んだ。けれど反応はない。
「香蘭…」
 うつろな目をした彼女は何度か呼ぶと返事が返ってきた。
「飛皋?…」
 見上げる彼女の目から涙があふれた。
「飛皋…私、私…」
 わっと袖で顔を覆ってしまう。
「ごめんなさい、私があなたたちを」
 彼女を探す途中事故や殺されたりして未練がある人の中には死んだまま時が流れていることに気づいていない人もいる。と聞いた。
 彼女もこのタイプなのかもしれないと心の中で思う。
「香蘭落ち着け。あれから八年たっている。俺も芳准も大丈夫だ」
 その言葉にはっと顔を上げた。
「八年?」
 反応した。言葉は通じる。
 安堵の息を吐く。まぁ急ぐ必要もないのだが。
 飛皋はゆっくりと今までの自分と芳准に会ったことを話した。
 驚きつつも案外素直に受け止めた彼女にようやく笑顔が戻る。
「芳准も、すごく辛かったはず」
 今度は芳准の事を思い涙する彼女は俺たちが愛した彼女のままだ。
「で、飛皋。今度は何のいたずらを思いついたの?」
 目を丸くした飛皋に彼女はくすくすと笑う。
「分かるわよ。何年一緒にいたと思っているの?」
 はー。とため息をつき、言葉を選ぶ。
 ここに来た理由なんて決まっている。これから言う言葉を彼女に言うためだ。けれどいざとなると照れて言葉が出ない。
「あのさ、あいつがこっちに来たら一緒に迎えに行ってやらないか?」
「え?」
「それがさ、あいつの願いだから」
 天で彼女と三人に。一緒に戻ろう。
 この八年間恐らく誰にも言えなかった本当の声。何よりの願い。
「あいつが望んでいるなら、叶えてやりたい」
 これは随分と気の長い話だ。転生を彼女が願っているのなら叶わない。けれどあれから八年たって出会えたのだから。
 けれど彼女が望んだのは別の事。
「残念だけど無理」
「何で!芳准に会いたくないのか?」
「会いたいわ!会いたい…けど無理なの」
「何故!」
 彼女は言葉を切り飛皋に背を向ける。
 彼女の長い髪が風に乗る。
「私も芳准に会いたいし、芳准を待つことだってかまわないわ。けれど…子供の頃のようには無理」
「無理?」
「時がたてば心はうつる。女はね、卑怯なのよ?」
 振り返った彼女は笑顔で、けれどどこか悲しそうで。
「卑怯?」
「そう。一度うつってしまえば戻ることは出来ない」
「しかし!」
「だから、見つけて。現世でまた一緒になりましょう!子供の心のままで」
 納得できない。けれど理性は納得できる。
 あの時のままなんて無理だ。
「…………分かった」
「ありがとう。飛皋。また生まれ変わったら会いましょう。三人で」
 そう言って彼女はスッと姿を消した。
 まるで探さないでと言っているかのように。





「また、彼女と三人に。戻ろう」




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言い訳。

「天で彼女と三人に戻ろう」そう言った井宿。これって井宿の一番の本音だろうなぁ。
だからこそ飛皋も叶えようとするのかな。
きっと飛皋も戻りたいだろうし。
でも、香蘭はどうだろう?
女心ってそう簡単じゃないような気がして。会いたいけどあの時とは違うから会えない。
過去の繋がりに縛られる男と違って女って割り切れるような気がして。
(((なので香蘭の時間が止まってたのは、転生してたら困るので←)))
あー!でもこれってお題と微妙にずれるようなー。ごめんなさいorz

通販について

ふし遊オンリーお疲れ様でした。
スペースに来ていただいた方、一緒にお話してくださった方ありがとうございます。
本当に!楽しかったです。

オンリーで頒布していた物が少数ですがあるのでもし希望者がいたら通販したいと思います。

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【作品名】
 サンプルhttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7406465

・そらいろ、ひかりみち 500円
  文庫 P122 オンデマンド しおり付
 内容
  ツイッターで流していた140ssや新たに追加した140ssにその140ssに思う事や妄想を追記。
  ※表紙のイラストはMAIKOさんに描いていただきました。錫杖のある水色の表紙はカバーでイラストはゆまです。

・陽の神に拾われた男、陰の神に拾われた男 200円
  A5 P32 オンデマンド
 内容
  人間としての死を迎えた飛皋がテンコウと出会い、井宿と出会うまでを飛皋視点のえがいた小説。

・紅南新聞 そらいろ第九号 フリーペーパー
  新聞形式のフリーペーパー。フリーペーパーとして配っていたものなので本のついでに希望がいれば一緒にお渡しします。

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以上、3品。

振込先 ゆうちょ銀行
送り方 スマートレター(180円)を考えています。その他に希望があれば。

希望の方、ご不明な点はDM(@n_poteto)にてお気軽にご相談ください。
なお人形については、作成することは可能ですが完全な素人作なので送り方や手に取られた時の状態、完成度が不安なのでご遠慮ください。



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